ごあいさつ

第4回日本周産期麻酔科学会
会 長 内田 寛治
(東京大学大学院医学系研究科生体管理医学講座麻酔科学分野)

このたび、2025年3月22日(土)~23日(日)に、第4回日本周産期麻酔科学会学術集会を開催させていただくことになりました。

第4回のテーマは『帝王切開学』と致しました。

 出産は医療の中でも新しい命の誕生に立ち会える、やりがいの大きい医療の一つですが、妊婦の高齢化や不妊治療の保険適用に伴って、ハイリスク妊娠の増加も見込まれ、出産医療に関与する医療者が、困難な状況に遭遇する機会は、今後ますます増えることが想定されます。

 全国でハイリスク患者の分娩時麻酔に当たる、麻酔科医をはじめとする医療者の知識をアップデートし、高い技術を持った医療者が、患者さんにとって安全安心で最善な医療を提供できることに貢献する大会にすることを目標としています。

 特に緊急性の高い場面として想定される「帝王切開」をテーマといたしましたが、本学会は、無痛分娩を含む分娩全般に関わる方々にとっての自由な情報交換の場所でもあります。演題募集に際しては無痛分娩を含む、周産期全般の演題を広く募集いたします。周産期医療に関わる麻酔科医のみならず、産科、新生児科、新生児外科の医師、さらには助産師、産科・手術部の看護師、臨床工学技士などのメディカルスタッフにとっても有益な学会となるよう、準備を開始しております。

 年度末のお忙しい時期ではございますが、運が良ければ桜も楽しめる、東京大学本郷キャンパスに、多くの皆様がお越しくださいますことを楽しみにしております。